M「先生、『ふ』で止まっています。」
ん?なんだなんだ?
M「先生、『ふ』で止まっているんですってば。」
ごめん、もう少し詳しく説明してくれる?
M「はい、僕は辞書で読み方を調べたんですけど、『はなびら』の次は『はなぶさ』なんですよ。だから。」
ん~もうちょっと前の話として、今はどの漢字の読み方を調べてるの?
M「⑨の問題です。」
ほいほい、花弁―かべん―か。読み仮名に「はなびら」と書いて×になってたのね。なんで国語辞典を引いたん?
M「へ?読み方がわからなかったからですよ。いつも先生が言ってるじゃないですか。」
わかった。じゃあ、ちょっとホワイトボードを見て。読み方がわかるけど使う漢字がわからない場合は国語辞典、読み方がわからないけど使う漢字がわかる場合は漢字辞典と。
M「あ!なるほど。」
お、わかったかい?
M「はい、漢字辞典を使ってみます。」
OK!どんどん引いてみよう!
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今まで自分が考えていたことを止めて、ホワイトボードを見ながら講師の説明を聞く。生徒にとって、これはなかなか大変です。問題の直しを終わらせて早く帰宅したい子、自分の考え方が合っていると信じている子などには、説明を聞いてもらえません。生徒の作業を遮ってまで説明を聞いてもらうんです。なるべく簡潔かつ明快に伝わるよう訓練が必要です。自分にしかわからない擬音を出したり、ジェスチャーでごまかしたり…生徒には受けてもそれだけではだめですね。日々勉強です。
新小岩教室 教室長 沼田